時計 2015 7 5
書名 腕時計の教科書
出版社 Gakken
「最近の若い男性は腕時計をしない」と言われるようになりました。
それは、スマートフォンの普及が原因とされます。
確かに、スマートフォンでは、
大きな画面に、正確に時刻が表示されるので、
「腕時計は、もはや必要がなくなった」と考えるのかもしれません。
しかし、腕時計は、男性ができる唯一の「おしゃれ」と言われています。
「おしゃれ」に関心がある男性は、腕時計に興味がないのか。
いや違うと思います。
この本は、コンビニエンスストアのセブンイレブンの雑誌コーナーにありました。
セブンイレブンは、基本的に「売れる」雑誌や本でないと雑誌コーナーには置きません。
ということは、「腕時計の教科書」は、それなり売れるということを意味します。
つまり、このような本が売れるということは、腕時計も売れているということになります。
しかも、この本が置いてあったセブンイレブンは、
立地的に若者が多く立ち寄る店でした。
もちろん、「腕時計の写真を見て楽しむ」ということかもしれません。
この本にある腕時計は、世界の定番ブランドの時計ですので、
価格は、10万円以上となります。
こうした価格では、若者は手を出しにくいと思います。
「いつかは、ほしい」
「かっこいい」
「高級感がある」
そんな思いを抱きながら、眺めるためにある本かもしれません。
もっとも、「一点豪華主義」と言って、
時計だけは豪華なものを買い求めるかもしれません。
なぜならば、腕時計は、男性ができる唯一の「おしゃれ」だからです。
ある日、東京郊外の家電量販店。
「SEIKO ASTRON」(セイコー アストロン)を熱心に眺めている若い男性がいました。
「ASTRON」とは、GPSソーラーウォッチのことで、
機能的でもありながら、非常に美しいデザインです。
片言の日本語を駆使しながら熱心に店員に質問する中国人の男性。
男性の「おしゃれ」は、世界共通かもしれません。
日本の工業製品は、新興国に追いつかれつつありますが、
腕時計の分野では、依然として優位にあります。
国内市場でも、腕時計の人気を盛り上げていきましょう。